テントは、寝床であり拠点でもある、キャンプに欠かせないアイテムです。キャンプ中に最も長い時間お世話になるので、他のキャンプ用品よりも慎重に選ばなければいけません。
ただ、ファミリー用でコスパの良いテントをお探しなら「タフスクリーン2ルームハウス」一択です。今回はその理由とタフスクリーン2ルームハウスのレビューをお届けします。
タフスクリーン2ルームハウスとは?
タフスクリーン2ルームハウスは老舗メーカー「コールマン」の商品(型番:2000031571)です。
(キャンプの経験がなくてもコールマンの名前は知っているのではないでしょうか?)
このテントの主な特徴は以下の通り。
- 最大5人まで宿泊できる
- 1人で簡単に設営できる
- スクリーンタープと一体型になっている
- 耐水圧2000mmで雨にも強い
- メインポールがアルミ合金製で風に強い
- サークルベンチレーション機能でフルクローズにしても風の通りが良く快適に過ごせる
はい、これらの特徴を見てわかるように、控えめに言って「最高」ですね。買う前から期待値マックスでしたが、実際に使ってみても少しの後悔もありませんでした。
では、実際に使ってみた感想やレビューなどを。
直感的に1人で設営できる「アシストクリップ」が画期的
「そっちのポール持ってねー、じゃあいくよー、せーのっ」
テントといえば、このように複数人で設営するのが当たり前でしたが、タフスクリーン2ルームハウスは1人設営を実現した画期的なテントです。
例えば、「どのポールをどこに入れるか」「どこに差し込めばいいか」といった悩みがこのテントにはありません。
なぜなら、ポールの色とスリーブの色とループの色がすべて同じだからです。
こういった細かいところまで気を使っているのは非常に好感が持てますよね。
詳しい組み立て方、解体方法は動画で解説
また、テント設営と解体の手順を解説している公式動画もあります。
これを見るだけでいかに設営が簡単かおわかりいただけるかと思います。
タープを張る手間がなく雨でも片付けが楽
タープ一体型テントはメリットばかり。
タープを別に張ったり片付ける必要がないので単純に工数(やること)が減りますし、タープとテントの行き来が楽です。
特に大きなメリットなのが雨の日でも極力濡れずに撤収できること。
巨大なタープの中にテントを吊り下げる形になっているので(もちろん、吊り下げるといっても宙に浮いているわけではありません)、荷物はもちろんのこと、テントやインナーマットなども濡らさずに片付けることができます。
これは2ルームハウスならではの魅力と言えますね。
寝るスペースは十分広い
タフスクリーン2ルームハウスは4〜5人用のテントとなっていますが、確かにそのくらいの広さがあります。
2歳の娘と僕と妻の3人で寝ましたが、夜中起きたら寝室の半分のスペースに3人いました(笑)
まあ、これはさすがに窮屈でしたが、そのくらい広いんです。
子どもを含めて5人〜6人、大人だけで4人というのは広々と使えるレベルですよ。
高さがあって移動も楽々
エントリーモデル(初心者向けのテント)の中にも「定番」と呼ばれるものがいくつかありますが、その中の1つにスノーピーク製品の「アメニティードーム(通称:アメド)」があります。
初めてのテントにこのアメドを選ぶ方も多いと思いますが、高さが低いことが気になって選ばなかった方も多いと思います。
僕も当初はアメドを買う予定だったんですが、「アメドの中で過ごすなら基本は腰を曲げて移動、立って過ごすならタープが別に必要、うーむ…」と悩んで結局やめました。
その点、タフスクリーン2ルームハウスは居住空間は最大215cm、寝室は最大170cmと、十分高さがあります。
アメドの高さが低いのにはちゃんと理由がありますし(後述します)、そんなに頻繁にウロウロするわけでもないのでそこまで重要視することでもないとも思いますが、やっぱり室内が高い方が過ごしやすいですからね。
風に強い
先ほど話に登場したアメドの高さが低い理由についてですが、これは主に「強風に耐える」ためです。
立った状態よりもしゃがんだ状態の方が構造上風に強いですから。理にかなっています。
ただ、タフスクリーン2ルームハウスは風に弱いのかといったらそんなことはなく、ポールが簡単に折れないように「アルミ合金製」が使われています。
航空機の材料にも使われていることからその強度の高さがおわかりいただけるかと思います。
アルミニウム合金(アルミニウムごうきん、英: aluminum alloy)は、アルミニウムを主成分とする合金である。アルミニウムには軽いという特徴がある一方、純アルミニウムは軟らかい金属であるため、銅(Cu)、マンガン(Mn)、ケイ素(Si)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)などと合金にすることで強度など金属材料としての特性の向上が図られる。アルミニウム合金を加工する場合、大きく分けて展伸法と鋳造法が採用される。
アルミニウム合金の軽さと強度を応用した例として、航空機材料としてのジュラルミンの利用が挙げられる。ジュラルミンはAl-Zn-Mg-Cu系のアルミニウム合金である。
アルミニウム合金
強風の時に怖いのはポールが折れることなので、これもタフスクリーン2ルームを選んだ理由の1つです。
【追記】強風対策はアメドに軍配か?
何度目かのキャンプかでポールが折れました。そして、その折れたポールがテントのシートを破るという二重苦…(笑)コールマンで修理してもらいました。
めちゃくちゃ強風だったので仕方ない側面もありますが、正直あの時は「アメドだったら耐えれたのかな…」と思いましたね。高さがある分、アメドよりは風の影響を受けやすいはずですので。
ただ、ポールが折れたのは片付けの時で、それまでは特に問題なく過ごせていたことも付け加えておきます。(僕の片付け方が悪かったのか…?)
耐水圧が高いけど室内は快適
また、風だけではなく雨にも強いです。
テントがどのくらい雨に耐えられるかという数値が「耐水圧」になりますが、最低でも1,000mm〜1,500mm必要になるところ、タフスクリーン2ルームハウスは「2,000mm」と、かなり安心できる数値になっています。
ただ、耐水圧が高いと気密性も高くなってしまうのが悩みどころ。要は「雨には強いけど、室内が暑い」ということですね。夏なら厳しいです。
この問題に対し、タフスクリーン2ルームは「サークルベンチレーション機能」を付けることでこの問題もクリアしています。
テントの内と外、上下左右に空気の通りを良くするための通気口があり、フルクローズ(密閉状態)にしても快適に過ごすことができます。
もちろん、この通気口は閉じることができるので寒い時でも安心です。
タフスクリーン2ルームハウスを選んだ理由
- 家族はもちろん、仲の良い友達との複数人でのキャンプにも最適
- 1人で簡単に設営できる
- タープと一体型になっていて色々と便利
- 室内は広く、高さもあるから開放感がある
- 雨にも風にも強く、快適に過ごせる
といった理由でタフスクリーン2ルームハウスを選びました。
もちろん、これで10万円だったら買いませんが、ネットショッピングなら4万円前後、セールなどのタイミングなら3万円ほどで買えることも決め手の1つです。実際に私は楽天市場で実質3万円で買いました。
他のメーカーで同じようなテントを買おうとすると普通に10万円オーバーするので、正直コスパはかなり良いと思いますよ。
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